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  防犯対策コラム【引ったくり編】  


ストーカーから身を守ろう <No.1>

 ストーカーを知ろう
 ストーカーの歴史
  テレビや雑誌でも特集が組まれるようになった「ストーカー」は、もともと英語で「Stalker」と綴ります。
意味は「忍び寄る物」です。
この「Stalker」という言葉は、アメリカでも1980年代になって、やっと社会的問題として取り上げられるようになり、その後一般的な言葉として認識されてきています。

初めは、有名人や芸能人等に、「ファン」という形で忍び寄り、最終的には攻撃される被害まで及ぶような行為を表していました。
しかし、一般人たちが自分の回りを見渡すと、自分もまったく同じような行為を受けている事に気づき、
ストーカーに対する認識や危機感が高まりました。
それに伴い、1990年にまずカリフォルニア州でストーカーに関する規制法が施行され、その後各州も
動き出していきます。

日本は、これから5年後の1995年に入り、やっと認識されるようになりました。1997年にはテレビや雑誌・新聞でもストーカーというものは、怪しげな男性が女性を付け狙う行為のことだけではなく、男女間の恋愛のもつれや、男性だけではなく女性のストーカーもいるという様に、ストーカーに対しての正しい認識をしていくようになります。

そして、わが国での決定的なストーカー事件、1999年に埼玉県の桶川女子大生刺殺事件が発生しました。警察の対応の甘さ・法律の問題点などが批判され、その翌年の2000年11月24に「ストーカー規制法」が施行されました。

今までは、「ストーカー」行為は恋愛のもつれ等の民事的要素が強く、警察もほとんど関与しませんでした。警察機関は、基本的に事件が起こってから動き出す事が多く、事件事前防止の為の協力は「パトロール」位しかできませんでした。
しかし、この「ストーカー規制法」の施行により、警察も「警告」や「呼び出し」が出来るようになり、ストーカー行為でも罰則も設けられました。

この様に「ストーカー」という言葉が、認識されるようになってから、日本はまだ6年しか経ってません。これからが本当の始まりであって、数多くの被害者が勇気を持って立ち上がり、自分の手で「安心できる生活」を取り戻す事為の大きな大一歩を歩き出したと思います。

 ストーカーの種類と分類
  次に、ストーカーの種類・分類についてお話いたしと思います。その種類・分類により、その後の対処法や、危険性が大きく変わってきます。

専門家の中では、大きく分けたり、細かく5つに分けたりされておりますが、基本的には、大きく分けると2種類に分類されると思います。

それは、「妄想型」と「恋愛(婚姻)関係の別れ話型」です。
妄想型 全く顔見知りで無い 対象者を自分の一歩的に「理想」として気に入り、ストーカーとなるタイプ。
「全く顔見知りで無い」場合は、ストーキング行為自体がストーカーの趣味となってしまう。
「顔見知り」の場合は、最終目標に交際や肉体関係などがある場合がある。
顔見知り
(同僚や友人など)
別れ話のもつれ型
(恋愛・婚姻共に)
男女の関係に亀裂が入って事がきっかけでストーカーになるタイプ。
相手を詳しく知らない時に付き合いだし、別れ際に豹変する。
このタイプが一番危険!場合によっては殺人が起こりかねないのも、このタイプの特徴である。

上記の表のように、「別れ話もつれ型」が、一番危険性があり、且つ、ストーカーの大半がこのタイプにあてはまります。

 ストーカーを生み出す社会 
  何故ここ数年の間に、こんなにも「ストーカー」が増殖しているのでしょうか?いや、以前からストーカー行為を行う人もいたはずです、しかし、最近特に多く聞かれるようになりました。昔、例えば私達の親が子供の時代は、こんな行為が頻繁に遭ったのでしょうか?

答えは、「NO」であると思います。ストーカーの心理を探っていくと、やはり、現代社会特有の背景があり、その現代社会の中で、精神的に病んでいる人が「ストーカー」になってしまうと思うからです。

では、実際どの様な社会の背景が「ストーカー」を多く生み出してしまっているのでしょうか?

◎ 極端な親子関係 ◎
幼い頃の母親の極端な子育てに、ストーカーになりやすい人格を形成する要因があると、考えられています。

まず、溺愛されて育てられた子は、自立心や感情をコントロールする能力を持たないまま成長してしまい、自分の感情のままに「ストーキング」行為を起こす場合があります。

そして反対に、虐待を受け、愛情を与えられずに育った場合1人になる恐怖感や劣等感から、いつも誰かと一緒にいないと自分を保てなくなります。その結果、対象者を失うときにパニック状態になり、ストーカーとなっていくと考えられます。

どちらとも、極端な親子関係から「人格をゆがめてしまう」事が要因でストーカーを生み出してしまいます。

また、ストーキング行為というものは、お酒やタバコのように、のめり込みはまっていってしまいます。

面白い事に、アメリカでは後者の「虐待」からストーカーを生み出す事が多く、日本では前者の「溺愛」からストーカーを生み出すと事が多いと言われてます。

しかし、私が思うに、この溺愛から人格をゆがめてしまった子供が大人になり、いずれ自分の子に「虐待」を行い、その後またストーカーを生み出すきっかけになるのでは?と考えます。

なぜなら、アメリカは「ストーカー」が認識される前から「幼児虐待」が問題としてすでにあり、その後「ストーカー」が社会問題になりました。

日本は、ここ最近「幼児虐待」が社会問題化しつつあります、日本の「ストーカー」やその他の「現代特有犯罪」はこれからが山を迎えるのではないでしょうか?
◎ パソコンやゲーム機の普及 ◎
今や、私達の必需品である「パソコン」や「テレビゲーム」も、ストーカーを増やす要因になっていると言われてます。

基本的にパソコンやテレビゲームなどは、プログラムにしたがって、動作します。人間の様に感情をあらわにしたり、拒絶・反発などしません。たまに、「フリーズ」してしまうくらいでしょう…

一度自分の意志のままに動かせる世界に浸ってしまうと、それがバーチャル世界なのか現実なのかの境界線が不鮮明になります。また、顔の見えないメールなどは、自分を好きなように演出し、自分の言いたい事だけを話せば良いのです。この一方通行な関係こそ、ストーキングの本質なのです。

このように、人とのコミュニケーションを上手くとることが出来ない、また、とる事を拒否する「コミュニケーション不全」の人間を生み出してしまっているのは、悲しくも生活の必需品となった「パソコン」なのです。
◎ 干渉しない都市型生活 ◎
昔は「遠くの親戚より、近くの他人」と言った位、隣人と接しながら過ごしてきた。困った時には、お互い助け合い、子供が悪い事をすれば、近所のおじちゃんやおばちゃんも叱って教育してくれたりと、干渉しまくって暮らしてきた。大抵は同居で、大家族の中で、様々な世代から助けられ、教えられ生活してきた。

現在は、核家族が当たり前で、昔のような近所付き合いが無くなって、互いに干渉しあわない孤立化した都市型生活が増えてきた。

これは、上記の「極端な親子関係」を増やすことになった。また、隣人が誰が住んでいるのか分からないことも多く、隣人がストーカーだったというケースも発生している。

誰にも干渉されず、自由に暮らせるという事は、反対に、何かあったときは、自分で自分を守るしかない事でもある。
これは、たった一人で立ち向かえと言う事では無く、自分の身を自分で守る為、家族や友人、その他様々な人に勇気を持って相談し、解決していくという意味です。

干渉しあわない都市型生活は、ストーカーを生み出す背景になると共に、ストーキング行為をしやすくし、ストーカーを増加させてしまう事がある事を忘れてはいけないと思います。


 ストーカーの共通点
  専門家の中で、ストーカーの共通点として、10か条を述べていらっしゃる方もいるので、最初に紹介しておきたいと思います

◎ ストーカーに共通する10の特徴 ◎
1.初対面の人にも「自分史」を話したがる

2.筆まめ
3.電話魔
4.人によくカマをかける
5.親しくも無いのに高価なプレゼントを贈る
6.他人への評価が極端に変わりやすい
7.敵・味方を区別したがる
8.怒り出すと止まらない
9.人並み以上に情報に敏感
10.複数以上の仕事を同時にこなせる ※「人は何故ストーカーになるのか」から抜粋


確かに、うなずける部分も多いと思います。しかし、これらの特徴で「ストーカーを見破る事」はなかなか出来ないと私は思います。

なぜなら、ストーカーの心理的から考えると、自分で認めていなくても心の奥底では、自分に自信が無く、劣等感があるため、他人→特に気に入った異性に接する時は、本当の弱い自分を悟られないように偽っています。

自分を出さずに、何でも相手にあわせ、やさしくする」事で、自分を偽り、接してきます。この時点では、上記の10か条は見つからないでしょう。

しかし、徐々に関係を深めていくと、上記のような10か条が見え始め、怖くなり「別れ」を切り出すと、「ストーカー」に豹変します。

初めは「何でもあわせ、やさしい」のですから、皆さんお付き合いを始めるわけで、最初から上記の10か条が当てはまるような、ちょっと怪しい人と何の不安も無くお付き合いはしないと思います。

ですから、私はストーカーを事前に上記の10か条で見分けるのは、本当に難しいと思います。特に、恋愛初めは「あばたもエクボ」と言われる位ですから…

ストーカーの共通点は見分ける手段とは別に、対処の時の為にも知っておくべきだと思いますので、簡単に紹介したいと思います。

◎ ストーカーに共通する特徴 ◎
1.拒絶・拒否を受け入れる事ができない、自己中心的
2.自分の弱点や劣等感を感じていても、自分で認めようとしない
3.大人になりきれない幼児性
4.一度怒る止まらない・短気
5.最初は、優しくて場合によっては魅力的

ストーカーの特徴を理解した上で、対策や予防を考えていかなければなりません。


 人は何故みんなストーカーにならないのか?
  人は皆、恋愛時に相手のことをもっと知りたくなったり、もっと近づきたかったり、毎日その人の事を考えてしまったり、と、ストーカー的心理に陥ります。

しかし、何故私達の多くは(ほとんど)はストーカーにならずにいられるのでしょう。この違いを理解する事がストーカーというものを知るうえで大切になってくると思うので、「人は何故みんなストーカーにならないのか」を『ストーカーの心理 荒木創造先生著』の本を参考に紹介したいと思います

ストーカーにならないのはこんな理由がある
時間が経つうちに思い出となる 失恋したばかりの時は、相手の事を思い、苦しみ、切なくなり、なくしてしまった相手をより求めてしまいます。しかし、日常生活を繰り返していく上で通常は、友達・家族・同僚・趣味・将来の目標・すぐにやらなければいけない事・など様々な関わりがあります。この充実した関わりあいの中で、失恋の痛みを和らげて行きます。
ストーカーになる人は、この充実した関わりがなく、希薄な生活を送っている為、なくした恋人との関係を捨てきれずにいるのです。
相手ばかりせめず自分の欠点も認められる いくら相手が悪くても、最終的には「自分の少しここがいけなかったな〜」などと相手ばかり責めず、自分の欠点や非を認めて、相手を許してしまいます。この自分の欠点や非を認める事が以上はストーカーにはなれません(なりたくないでしょうが…)
ストーカーは自分の欠点や非を認めることに嫌悪感を抱きます。認めてしまうことは、自分の劣等感をさらけ出してしまい、立ち直れないほどの自己嫌悪に陥るのです。
ですから、すべてを相手のせいにして、相手を責め続けなければならないのです。
恥ずかしくてそこまでできない 失恋当初は恨んだり、憎んだりして「イタ電をかけようか」「友達にある事ない事話してしまおうか」などと考えたり、多少実行してしまったりするであろう。しかし、ふと考えるとこの行為は「恥ずかしい・みっともない」行為である事に私達は気がつくはずです。
この「恥ずかしい」「みっともない」感情は、社会生活の秩序の為にも大切な感情であります。
しかし、ストーカーの場合は、ストーカー行為を恥ずかしいと思う事は無く、自分はこれだけ愛している証と思ってしまいます。
すぐにばかばかしくなってしまう 大抵はいたずら電話にしても、つけ狙いにしても、途中で「自分の得にはならない、全く無意味な事」と気がつきます。これは、最初にも述べた「充実した関わりあい」がるからです。
しかし、ストーカーはこの「充実した関わりあい」に欠けていますから、この行為その物に喜びを見いだしてしまう時があります。想像力を膨らませ、世界を作り上げ、まるでゲームでもするかのように、楽しみを見出すことができるから、ばかばかしくならず、いつまでも続けていく事が出来るのです。
すぐばれる嘘をつけない
自分の立場ばかり主張できない
私達の大部分がストーカーになれないのは、大抵の人にとっては、いつまでも自分の立場ばかり主張したり、自分の立場を守る為に、根も葉もない嘘をつくことが非常に難しいからです。それは、大抵の人が、嘘をついたり、立場を主張したりする事で、最終的には自分の立場を悪くし、嘘つき呼ばわりする事を理解しているからです。
しかし、ストーカーはいとも簡単に嘘をつき、子供の様に理屈にならない理屈を言って自分の一方方向ばかりの立場を主張し、ターゲットを追い込み、反撃されると、平気でばれる嘘をまたつくのです。
相手にどこかで同情してしまう 最初はいくら憎んでいても、一度好きだった相手をとことん恨み憎むと言う事は、普通は難しいものあります。
どこかで、同情してしまったり、まして、相手の家族や友達等までもを含めて憎む事は、全く出来ないでしょう。
ところが、ストーカーは被害者意識が大変強く、社会や人に対しての復讐心が大変強いのです。

もしこの表について「え〜そうか?」と思う人は、貴方の潜在意識の中に「ストーカー」というもう一人の貴方が潜んでいるかもしれません…



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